インクジェットヘッドのノズル不良の自己検知

 今回は、産業用インクジェット用のインクジェットヘッドコントローラーボードのメジャーなサプライヤーであり、また弊社グループ企業でもある英国Meteor Inkjet社が昨年の11月29日にプレスリリースした「インクジェットノズル状態検出(Inkjet nozzle status detection)」に関する米国特許 (米国特許第 11,504,966 号)について簡単に説明します。この特許はピエゾ励起後のノズルからの電気フィードバックのリアルタイムモニタリングを使用して、詰まりしているノズル、または目詰まりしそうなノズルを検出するもです。

 インクジェットヘッドの吐出に関連した問題に対処する従来の方法の多くは、ノズル障害を検出できるパターンを実際に印刷し、その結果を目視もしくはスキャンニングして不良ヘッドとノズルを特定するもでした。 しかしながら、高速で動作するシングルパスインクジェット印刷機の場合、もしくはノズルの故障が致命的な結果をもたらすアプリケーションでは、既存のインラインイメージングソリューションは複雑すぎ、通常大きなコストがかかります。さらに予知保全ができません。この特許は、不良ノズルの特定に際して、スキャナーやカメラが不要となるため、現状避けて通れないインクジェットノズル不良対策に対し、オンザフライで検出し自動的に対処できる可能性を秘めております。 ただし、すべてのインクジェットヘッドノズルの動作状況をテストするためには、全ノズルの励起が必要となるので、テストパターンの吐出が定期的に必要になるかもしれません。 尚、特定された目詰まりノズル、もしくは調子の良くないノズルは、完全にオフにして、Meteor InkjetのNozzleFix機能を用いて、近接するノズルで補完することができます。

イギリスに出張していました

 久しぶりにイギリスの Global Graphics Software 本社と Meteor Inkjet 社を訪問してきました。 コロナウィルスの蔓延期間は一切出張していなかったので、ほぼ3年ぶりの訪問でした。 飛行機は満席で、コロナの終息感があり、日本にも以前の日常が戻ってきたって感じです。 以下は、Global Graphics Software のオフィスの写真です。 日本より5°ぐらい気温が低く、少し寒々とした写真となってしまいました。 Global Graphics Software のオフィスはケンブリッジ郊外のとても閑静な Cambourne Business Park 内にあります。 しばらくブログのアップデートをさぼっていましたが、また再開します。
 
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グローバルグラフィックス株式会社、20周年の記念日を迎える

 グローバルグラフィックス株式会社は、2003年2月20日に設立されましたので、本日20周年の記念日を迎えることとなりました。 これもひとえに、皆様のご支援の賜物です。 この場を借りて深く感謝申し上げます。 今後ともいっそうのご愛顧を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 敬具

STEPZとiC3Dの連携機能が強化されました

 HYBRID Softwareの、デジタル印刷機をターゲットとしたラベルとパッケージ用プリントレディPDFの構成アプリケーションソフトであるSTEPZのv8.5.0とiC3Dのv8.5.0からSTEPZとiC3Dの相互運用が強化されました。これにより、STEPZで開いている印刷用のデザインをiC3Dに送ったり、iC3Dの3Dデザインで使用されているラベルやパッケージデザイン(.ic3ファイル内に埋め込まれている)をSTEPZ側に取り込んだりすることが簡単に出来るようになりました。

旧バージョンブロック図:

STEPZ_block_20230216.png

新バージョンブロック図:

STEPZ_new_block_20230216.png

 これによりSTEPZを使用したプリントレディPDF構築フローの途中で、印刷に使用する実デザインファイルを使用して、3Dシミュレーション画像やムービーを作成し、印刷の開始前にブランドオーナーの承認を得ることができるようになります。

STEPZについて
STEPZは、通常1ページのPDFやAIファイルを受け取り、印刷で問題を起こすコンテンツや構成が含まれていないかをチェック・修正し、印刷機で印刷できるように面付・殖版を行い、マーク等を追加できるデジタル印刷用のプリントレディーPDF構築用のアプリケーションソフトです。姉妹製品としてトラッピングに対応したフレキソやグラビア印刷用のバージョンPACKZがあります。どちらもバリアブルデーター印刷用のPDF生成機能にオプションで対応しており、テンプレートとCSVファイルからバリアブルデーター用のPDFを作成して、面付けを行うことができます。 バリアブルデーターPDF生成の高速性で大変高い評価をいただいております。 詳しくは、sales@globalgraphics.co.jpまでご連絡ください。

iC3Dで3Dオブジェクトの材質を編集

 iC3Dのレイトレーシング機能は、前のブログで簡単に説明しましたが、マテリアルライブラリで簡単に素材の色は勿論の事、材料の質感を変えることができます。

 以下の例は、なめらかな材質を指定した例です。

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 以下の例は、マット風の材質を指定した例です。

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