Windows Vista に期待

米国 Microsoft の発表 (米国時間7月22日) によると、コードネームで 「Longhorn」 と呼ばれていた次期 Windows の正式名称が 「Windows Vista」 に決まったそうだ。 



Vista は、「展望」や「眺望」を意味しているとのことであり、グラフィックスおよびプレゼンテーション機能が、世界のパソコンの 90% 以上で動作している Windows OS において、大きな改善点となるそうだ。
Vista では、Avalon と呼ばれる新しいプレゼンテーション エンジンが採用され、さらに Metro と呼ばれる新しい文書形式の採用により、今まで Macintosh の独断場であった DTP アプリケーションの Windows への移植が加速されるかもしれない。 WinFX (新しいAPI体系)対応のアプリケーションから生成される Metro ファイル形式をネーティブに処理することにより、多くの GDI の制限・制約が改善され、トランスペアレンシー(透過)、スムース グラデーション、Bezier 曲線、拡張カラースペースといった多くの利益が得られるようだ。



Windows Vista の出荷開始は 2006年末ぐらいになりそうだが、更なる進化に期待したい。

Metro 技術に期待

Microsoft が発表した Metro 技術により、印刷業界は下克上の様相を呈してきている。 おそらく、Longhorn リリースと共に、プリンタ業界は戦国時代に突入しそうな状況だ。



Metro 技術は、次期メジャーな Windows のコートネーム Longhorn 上で使用される、印刷機器へのページ記述言語(PDL)としての位置付けと、電子ドキュメントフォーマットとしての位置付けを持つ。
この Metro をネイティブ (他の PDL に変換もしくは GDI に変換せず) に処理することにより、いままでの GDI の制限を超える多くの利益を得ることができる。 よさそうに思えるが、問題は従来の技術の延長線上に無い技術となる点である。 いうなれば Longhorn 出荷時が、100m競争のファイナル レースとなる。 勿論、予選会は無い。



今のところ、日本では Metro の恩恵について、一般に良く理解されておらず、プリンタメーカにより方針はまちまちではあるが、静観していると痛い目に合うかもしれない。



プリンターメーカーの動向に注視したい。