キヤノン、Oce を連結子会社化へ

2009 年 11 月 16 日、キヤノン株式会社が欧州最大のプリンターメーカー、オランダ・オセ社を買収(2010 年 1 月~ 3 月に TOB)し、連結子会社化すると発表。キヤノンはこれまで、高い電子写真、インクジェット、画像処理技術等をベースに、コンシューマーやオフィス市場で、またデザイン事務所向けの大判印刷市場で高い実績をもっていた。本買収によりオセ社が持っていた商業印刷分野、野外ディスプレイ分野の大判プリンターにおける技術や販売チャネルを獲得することとなる。 大変特徴的なのは、両社が持っている技術・製品レンジがほとんどダブらない点だ。これにより、技術・製品面で強力な補間関係をもつことができる。キヤノンが掲げる「プリンティング分野における世界 No.1 の実現」 のための大きな一ステップになるものと考えられる。



詳細は、以下のキヤノンWebサイトを参照ください。
http://web.canon.jp/pressrelease/2009/p2009nov16j.html

シキノハイテック JPEG XR エンコーダーチップをデモ

パシフィコ横浜で開催(11 月 18 日~20 日)されている Embedded Technology 2009 で、(株)シキノハイテックが、2009 年 8 月に国際標準化された (ISO/IEC 20199-2) JPEG XR 形式のエンコーダー チップのデモをしている。本チップは、KJN-X1 という名称で 2009 年 4Q からリリース予定だ。本チップを使用することで、デジタル カメラ内部で、イメージ画像を JPEG XR 形式に圧縮し保存できる。 JPEG XR は、マイクロソフトが開発した HD Photo をベースとした標準形式であり、XPS の国際標準形式である OpenXPS 仕様でもサポートされている。JPEG XR を使用することにより、現行の JPEG よりもより高い圧縮率が実現できるため、同一のストレージ環境でより多くのイメージ画像が保存できるようになる。同社は Co-Dec 版のリリースも予定しているとのことである。問題は本形式をサポートする回路の複雑さであり、現行の JPEG に比べ多くのゲートが必用となる。