Author:萩原 佳之
グローバルグラフィックス株式会社の代表取締役
大学では、電子工学を専攻し、卒業研究では当時最先端であったDECのPDP-11互換の教育用16-bitミニコンピュータの試作をわずか1年間で完成させる。大学卒業後、日本の某コンピューターメーカーに就職し、マイクロプロセッサを使用したさまざまなオフィスプリンタ用のコントローラーボード 、ASIC・セミカスタムLSI、ファームウエアを開発。シリアルインパクトマトリクスプリンタ時代の創世記で業界を先導した。初期に開発したコントローラーボードでは、世界初の8-bitマイクロプロセッサIntel 8008を採用した。同社のプリンタは、日本はもとより、欧州やオセアニア諸国で広くOEM供給される。同社は、漢字に対応した業界初のオフィス用のデスクトップシリアルインパクトプリンタを開発した企業。その後、PostScript互換RIPのライセンスを某米国企業から取得し、レザープリンタ、インクジェットプリンタ、大判プリンタ用のRIPコントローラーを開発。その後、当該米国企業の日本支社を設立し、日本のプリンタそして複写機メーカーにPostScriptインタプリターをライセンスする。その後、RIP サーバー/組み込みコントローラーを開発する外資系企業数社での経歴を経た後、2003年にページ記述言語や電子ドキュメントのコアソフトウエアを開発する英国Global Graphics Softwareの日本法人グローバルグラフィックス株式会社を設立。現在同社の業界をリードする印刷用ソフトウエアは業界を代表する多くの印刷機メーカーで広く採用されている。また、電子ドキュメント用のSDKをライセンスしており、日本だけでも500万ライセンスを超える実績がある。日本と欧米企業文化の違いを熟知したグローバルなビジネスコーディネーターであり、ハードウエアとソフトウエア両方の技術知見を持ち合わせる点でとてもユニークな存在。その後、2016年にMeteor Inkjet、2021年にHybrid SoftwareとColorLogic, そして2022年にiC3Dをポートフォリオに加え、現在では広い知見を有するに至る。