







1). 位置独立性
Harlequin RIPでは、従来よりVariData機能に対応しており、ページ間で現れる固定データー、可変データー、または固定ではないにしても頻度が高く再現するデーターを高度に制御し、RIP単独の機能だけで高速処理を行うことを可能にしてました。 しかしながら、単一ページ内に複数再現する共有データーに対するRIP処理をシェアすることはできませんでした。 Harlequin v11の外部VariData(内部VariDataでは未対応)では、単一のページ内に再現する複数の共通オブジェクトに対しても一回のレンダリングで対応できるようになりました。 これにより、特に一つのページ内に面付けされ、バリアブル要素により共有データー位置がページ間で固定とならないバリアブルラベル印刷用のRIP処理を大幅に改善できます。
2). PDF/VTヒント情報の使用
VariDataでは、PDF/VTを使用しなくてもRIP内の処理により、固定データー、可変データー、または固定ではないにしても頻度が高く再出現するデーター高度に自動識別しますので、通常のPDFでもバリアブルデーターの処理を高速化できます。 Harlequin V11では、ISO 16612-2:2010で規定されるPDF/VT内のヒント情報が使用できるようになりました。これにより、RIP内でのプリスキャンニングによりオブジェクトの解析処理にかかる時間を省くことができるようになりました。
3). 'Auto'モードの対応
VariDataを毎ページ異なる印刷ジョブに適用すると、プリスキャンによるオブジェクト解析処理時間が単に増えてしまいまい、逆効果です。従来はジョブ事に、オペレーターがVariData機能を適用すべきかどうかを決定しておりましたが、Harlequin v11で追加された'Auto'モードを使用すれば、入力ジョブがバリアブルデーター印刷用にデザインされたジョブかどうを自動判別し、もしそうであれば自動的にVariData機能をオンにします。 これによりオペレータの仕事が一つなくなります。
このように、Harlequin v11は、バリアブルデーター処理機能の向上が図られましたが、もとよりHarlequin RIPは、その高速性に定評があるので、VariDataを使用すことにより、他のRIPを使用するよりも格段に高速化を行うことが可能となります。
詳細は、グローバルグラフィックス株式会社(sales@globalgraphics.co.jp)にご相談ください。


1. 切り取り線情報のエクスポート
多くのパッケージングとラベルジョブでは、切り取り線情報をPDFに追加しております。Harlequin v11ではPDF内部の切り取り線情報を抽出し、印刷の後工程のカッターを駆動するために提供することが可能になりました。
2. 白とニス用のオーバープリント制御
もし不透明の白もしくはニスをサポートする印刷機を設計する場合、重要なポイントはオーバープリント制御が適正に行われるか否かです。
Harlequin 11.0r1では以下の設定を可能にしました:
1). オーバープリントに設定されていなくても、特定カラーは他のカラーをノックアウトしない設定ができる。この設定は、ニスで重要です。
2). 特定カラーは、他のカラーでノックアウトされてはなならい。この設定は、白と幾つかのメタリックで重要です。
これら機能は、特に白とニスをサポートするデジタルデバイスで重要であり、Color-Logicサポートにおける要件となります。
3. その他
以下の項目を含めパッケージングとラベルに関する多くの改良が含まれております:
1). HHRでフレキソ角度でHXMのサポート
2). 黒(墨)オブジェクトを強制的にノックアウトする
3). Color-Logicのサポート (備考)
詳しくは、グローバルグラフィックス株式会社(sales@globalgraphics.co.jp)にお問い合わせください。
備考) Color-Logic社はさまざまなメタリック効果を使用するグラフィックアーティスト・デザインワークを支援する技術を開発しております。 この技術で、シルバーインクを使用して通常の印刷機で印刷できます。 もしくはシルバーにプリコートされたメディア上で不透明白カラーを持つデジタル印刷機でも印刷できます。 この場合、ジョブ内のシルバーで印刷される箇所で地のシルバーメディアが見えるように、ジョブ内のシルバーチャネルは白の反転で印刷されます。 Harlequin v11では、貴社デバイスにColor-Logicグラフィックスをシームレスに統合できるように、新しいオーバープリント制御を追加しました。


2-bitのマルチビットであれば、1、2、3の3通りのドロップレットサイズもしくはインク濃度に対応できますが、たとえば、3のピクセルバリューを使用しないで、1と2のピクセルバリューのみ使用したり、各ピクセルバリューで使用する最大濃度を制限したり、ピクセルバリューをオーバーラップさせたり、オーバーラップ部分のインク量を制限したりすることがスクリーニングの設定で簡単に行えます。 また、各ピクセルバリューで異なるスクリーニングを使用したり、4-bitスクリーニングで、3-bit部分だけ使用することも簡単に行えます。
以下は、オーバーラップをさせた場合(下)とさせない場合(上)の比較です。

以下は、オーバーラップ部分のインク量制限の概念図です。

ご興味のある方、グローバルグラフィックス株式会社(sales@globalgraphics.co.jp)までご連絡ください。
