プリテックステージニュースに記事が掲載されています。

 ニュープリンティング(株)が発行するプリテックステージニュース(第1973号)に、グローバルグラフィックスが5月23日に開催したGlobal Graphics Technical Seminar TOKYO 2018に関する記事(タイトル: PDF 2.0対応の新RIP Harlequin 12の機能解説)が掲載されております。 

Makoの日本語情報が発行されました

 Makoの情報がグローバルグラフィックスの日本語サイト(http://www.globalgraphics.co.jp)から発行され、さらに日本語版の最新Makoブロシャーがダウンロード可能になりました。
 Makoは、PDFドキュメントの作成、情報照会、操作、表示を提供するマルチプラットフォームテクノロジであり、カラー、フォント、画像、ベクターコンテンツなどの高精度な制御を提供します。 Makoはプリプレスソリューションのカスタマイズに最適であるとともに、高速で高品質な表示が求められる対話型デスクトップおよびWebアプリケーションでも優れた機能を提供します。
 もしMakoにご興味がございましたら、info@globalgraphics.co.jpまでお気軽にご連絡ください。

PDF 2.0仕様の概要と早期対応が進められる理由

 PDF 2.0が最初のISO標準(ISO 32000-2)として2017年8月に発行された。 従来PDF 1.7仕様の中には曖昧もしくは定義されていない項目が多く、多くのベンダのPDF製品では僅かに異なる実装を行うことがあった。 PDF 2.0の最大の貢献は、それら不明確であった仕様の明確化を行い、異なるベンダ製PDFツールを用いた製品間の互換性を高めたことにある。 したがって、PDF 2.0に準拠した環境でPDFを交換することにより、ポータビリティを最大化できる。 また、PDF 2.0では仕様の拡張も行われている。 印刷に関係無い仕様の拡張もあるが、印刷に関係した仕様の拡張もある。 印刷に関係した拡張には、ページレベルで出力インテントを切り替える、黒点の補正(Black Point compensation)対応、カラースペースの継承、透明の改善、ハーフトーンに関する変更がある。 また先にも述べたが、将来のPDF/X-6やPDF/VT-3仕様ではPDF 2.0の仕様をベースにするようだ。
 印刷に関係しない部分の改善で、最も大きな改善点はアクセシビリティだ。おそらく、官公庁や大企業ではPDF 2.0の対応が早期に進められる最も大きな理由になるかもしれない。 勿論PDF 2.0を直接印刷するにはPDF 2.0に対応したインタプリターが必要になる。先にも説明したが、PDF 2.0のAES-256暗号化は、Extension Level 3 で規定されたのものと互換性がなく、さらにパスワードがユニコードを使用することになっているので、AES-256暗号付きのPDF 2.0は従来のPDFリーダーでは開けないと思われる。
 グローバルグラフィックスのHarlequin 12は、PDF 2.0に対応した最初のメジャーなRIPであり、また当社のマルチプラットフォーム対応の電子ドキュメント技術であるMako SDKもPDF 2.0に対応している。 これら製品に興味がある場合は sales@globalgraphics.co.jp までご連絡ください。

PDF/X-6とPDF/VT-3が開発中

 現在PDF/X-6とPDF/VT-3の標準化が進められている。 PDF/X-6はPDF/X-4のコンセプトを引き継いでいるが、PDF 2.0をベースにしている。 一方、PDF/VT-3は、PDF/VT-1のコンセプトを引き継いでいるが、こちらもまたPDF 2.0をベースとしている。 このようにいずれもPDF 2.0をベースとするので、PDF2.0はもはや無視できない存在となりつつある。 ずいぶん前にも言った記憶があるが、多くのPDF 1.7ベースのリーダーでAES-256暗号化付したPDF 2.0を開こうとすると問題になる。 またパスワードがユニコードに切り替わるので、これも日本語環境では問題になりそうだ。

商業印刷業務の完全自動化を目指すCLOUDFLOW

 商業印刷業務ワークフローの自動化が脚光を浴びています。 現在、ベンダによりさまざまなワークフローの自動化が提案されています。 その背景には、多くの経験を積んだプロフェショナルなDTPオペレーターを確保するのが困難になりつつあるのがその要因の一つです。 また従来の人海戦術をベースとした業務ワークフローでは時間や経費が掛かりすぎコスト競争に勝てないのもその要因の一つです。

 市場に存在するワークフローソリューションの多くは、異なる機能モジュール製品のスイートであったり、幾つかの異なる製品を接続して構築されており、真の統合されたワークフローソリューションではありません。 当社が提案するCloudflowは、 一製品で以下機能のすべてに自身のWebブラウザからアクセスでき、インターネットにアクセスできるデザイナーは、認証やRIP処理を含め一気通貫で業務を自身のデスクから遂行でき、印刷業務を完了するために必要となる時間の大幅な短縮と、ミスによる無駄を削減できるという大きな利益を得ることができます。

Cloudflowでは、以下のすべての機能に自身のWebブラウザからリモートでアクセスできます。

1. ファイルの入稿・管理
2. プレビュー
3. プリフライトによる検証と修正
4. トラッピング
5. 認証
6. 殖版(Step & Repeat)
7. バリアブルデーター
8. カスタムワークフローの作成
9. パッケージの3Dシュミレーション
10. RIP
11. RIP後の画像プレビュー

 事実RIPを含め一つの製品でこれらすべての機能に対応できている製品は他にはありません。 一度Cloudflowを検討されることを強く推奨します。 Cloudflowを導入することにより、一気に業界最先端に躍り出ることを可能にします。 Cloudflowは、それだけのポテンシャルを持つ製品です。

理解されていない最新RIPの内部処理

 Global GraphicsはRIPサーバー、印刷機の中に組み込まれるRIP、もしくはRIPアプリケーションの中に組み込まれるRIPコアの開発を行い、主に印刷機メーカーにライセンスしてきた。 RIPは、大変複雑で高度なソフトウエアであり、印刷機で必要となるラスタイメージを入力されるPDFやPostScriptといったPDL(ページ記述言語)から生成する印刷機の処理性能や印刷品質を決定づける中心的なソフトウエアモジュールである。 しかしながら、その内部処理の実態はあまり理解されていない。 多くの場合、各印刷機メーカーのカタログでは、印刷機エンジン/インクの仕様やRIP外部で行えるページレベルの操作性だけに終始しているケースが多い。 通常RIPコアでは、入力されるPDLをラスタイメージに変換する過程でカラーマネージメント、スクリーニング処理が行われる。 これら処理はRIP外部で行われることもあるが、RIP内部で行うことにより多くのメリットがある。 たとえば、外部のスクリーニングを使用する場合には、RIPは8-bitもしくは16-bitのコントーンラスタイメージを生成するが、RIP内部でスクリーニング処理を行えば、直接1-bit(2-bit or 4-bit)のスクリーニング付きのラスタイメージを直接生成できるので、高い処理性能を実現できる。 またオブジェクトベースでスクリーニングやカラーマネジメントを切り替えることも簡単にできる。 また最近ではバリアブルデーター処理をRIP内部で行えるようになり、非常に高いバリアブルデーター処理をRIPコアレベルでできるようになった。さらにRIP内部の処理はマルチスレッド対応となり、多くのCPUコアを有するPCを有効に使用することができるように改善されてきている。 このように優れたRIPを使用し、最新のRIP内機能を有効に使用することで、OEMの印刷性能を飛躍的に高めることが可能となる。

グローバルグラフィックス株式会社、テクニカルサポート兼プリセールスエンジニアを募集

 グローバルグラフィックス株式会社では、現在Meteorインクジェットヘッドドライブテクノロジーに対するテクニカルサポート兼プリセールスエンジニアを募集しておりますが、募集内容が Global Graphicsの日本語Webサイトに掲載されました。 詳細は、https://www.globalgraphics.co.jp/company/careersをご訪問ください。