ZePrAを使用する価値

今回は、ZePrAを使用する価値について少し説明しよう。

● 通常のICC色変換(PCSを通す)では以下の問題が発生します。
  ● オーバープリント設定が失われ、不正な色となる
  ● プライマリカラー/セカンダリカラーのピュアネスが保持されない
    ● ブラックコンポジションが失われ、100%Kが4カラー(CMYK) のグレーに変換される
    ● プライマリカラーのスムースブレンド/シェーディングが、スムーズでなくなる
● 解決策:高品質なDeviceLinkプロファイルを使用する
● もしDeviceLinkプロファルを持っていない場合、ZePrAのSmartLinkが必要となるDeviceLinkプロファイルをオンザフライで作成し、使用する。
● ZePrAは、全てのカラースペース間のDeviceLinkプロファイルを作成できる
● 他社ツールでは、特定のオブジェクトでのみ、もしくはCMYK->CMYKだけ(No RGB to CMYK, No RGB to Multi color)でDeviceLinkプロファイルをサポートしている。

ZePrA の紹介

 前回まで、ColorLogic社の ColorAntとCoPrAの機能の概要を説明してきましたが、これら製品のすべての機能は説明しきれておりません。 詳細を知りたい方は、sales@globalgraphics.co.jp にご連絡ください。 今回から3つめの製品であるZepRaの機能に関して説明していきます。

 ZePrA は、DeviceLinkプロファイルを使用してPDFと画像ファイル(TIFF, PSD (with layer), JPEG) を最適化するカラーサーバーです。 SmartLinkを使用してカスタム色変換プロセスをシンプルにします。 既存ワークフローにシームレスに統合できるので、直ちに使用できます。

 CMYK、RGB、グレースケール、マルチカラー、およびECG (Expanded Color Gamut) 印刷データの高品質な色変換と最適化は、必要に応じてオンザフライで生成されるDeviceLinkプロファイルと、インテリジェントなPDF処理によって実現されています。 ColorLogicの洗練されたスポットカラーレンダリングは、最先端のスペクトル色予測技術を使用しており、CxF/X-4をサポートし、高い色精度でプルーフを作成できます。

● ウィザードドリブン
● PantoneLIVE®統合
● 透明のフラットニング
● クラウド機能
● セーブインクとTAC(Total Area Coverage) 削減
● スポットカラーの統合
● Enfocus Switchの統合 (Command line I/F)
● スポットカラーレポート

ZePrA

CoPrAを使用して画像のカラー変換

今回はCoPrAを使用してソース画像(TIFF, JPEG, PSD)のカラーを変換してみよう。

1.Image Conversionをクリックします。

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2.ソース画像ファイル名(TIFF, JPEG, PSD)を指定します。
3.ソースプロファイルを指定します。
3.ターゲットプロファイルを指定します(上記がデバイスリンクプロファイルの場合不要)
4.画像を保存するか、PSDのレイヤーに保存するかを指定します。
5.Saveをクリックします。

CoPrAを使用してセーブインクプロファイルを生成

今回はCoPrAを使用してセーブインクプロファイルを生成してみよう。
セーブインクプロファイルを使用すると、インク/トナーの使用量を削減することが可能となり、インク/トナーのコストを低減することができます。

1.SaveInkをクリックします。

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2.編集するプリンタプロファイルを指定します。
3.定義済みの削減方法を選択し、Nextをクリックします。
4.設定をカスタマイズする場合は、Customizeをクリックします。

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5.カスタマイズ画面では、Black Generation, TAC, 削減量等を設定できます。
6.設定後Nextをクリックします。

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7.セーブインクプロファイル名を設定ます。
8.生成するICCプロファイルのバージョンを指定します。
9.プロファイルレポートを出力できます。
10.Saveをクリックしてセーブインクプロファイルを作成します。

CoPrAを使用してデバイスリンクプロファイルを編集

今回はCoPrAを使用してデバイスリンクプロファイルを編集してみよう。

1.Editingをクリックします。

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2.編集するDeviceLinkプロファイルを指定します。
3.画像編集アプリ(ex. Photoshop)を指定します。
4.Editをクリックします。

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5.画像編集アプリ(ex. Photoshop)が開きます。
6.この例ではPhotoshopの機能を使用して画像を編集します。
7.ちなみに分かりやすいように赤みをかなり強くして、画像を保存します。
8.CoPrAに編集された画像(赤みが強調された画像)が表示されます
9.Nextをクリックします。

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10. 編集されたプロファイルの名前を指定し、ICCプロファイルのバージョンを選択し、プロファイルのサイズを指定します。
11.プロファイルレポートを作成するかどうかを指定します。
12.Saveをクリックします。

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CoPrAを使用してデバイスリンクプロファイルを生成

今回はCoPrAを使用してデバイスリンクプロファイルを作成してみよう。

1.DeviceLink をクリックします。

copra5.png

2.Source Profileでソースプロファイルを指定します
3.Target Profileでターゲットプロファイルを指定します。
4.Settingで生成プリセットを指定します。
5.設定のカスタマイズをしたい場合はCustomizeをクリックします。
設定は多少複雑なので、今回はCustomizeをクリックしないで、Nextをクリックします。

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6.プロファイルの名前を設定します。
7.ICCプロファイルのバージョンを選択できます。
8.プロファイルの大きさを設定できます。
9.必要に応じてプロファイルレポートを出力できます。
10.Saveをクリックするとプロファイルを生成します。

CoPrAを使用してプリンタプロファイルを生成

今回はCoPrAを使用してプリンタプロファイルを作成してみよう。

1.New Printer Profile をクリックします。

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2.LoadでColorAntで最適化された測色データを読み込みます。
3.Settingで生成プリセットを選択します。
4.設定をカスタマイズしたい場合にはCustomizeをクリックします。 選択した生成プリセットでプロファイルを作成したい場合は、Nextをクリックします。

以下は、Customizeをクリックした場合のGeneralタブの設定項目です。

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以下は、Color Generationをクリックした場合の設定項目です。

copra3.png

カスタマイズを完了した後Nextをクリックします。

copra4.png

5.プロファイルの名前を設定します。
6.ICCプロファイルのバージョンを選択できます。
7.プロファイルの大きさを設定できます。
8.必要に応じてプロファイルレポートを出力できます。
9.Saveをクリックするとプロファイルを生成します。

CoPrAで高品質なプロファイルを作成

  前回までは、測色に使用するチャートの作成、測色データを最適化する使いやすいツールであるColorAntの機能を説明してきましたが、今回からは測色データから高品質なプロファイルを作成するツールであるCoPrAを紹介します。

 CoPrAは、高品質なプリンタ、デバイスリンク、セーブインク ICCプロファイル(Gray, RGB, CMY, CMYK, マルチカラー (15 チャネルまで))を作成します。 あらゆる色空間の組み合わせに対応できるユーザーフレンドリーなインターフェイスを備えています。 その他機能には以下が含まれます。

● ICCプリンタプロファイル(Gray, RGB, CMY, CMYK, マルチカラー (15チャネルまで)) の作成
● プロファイルレポートの生成
● 既存ICCプロファイルのアップデート(プリンタの特性がシフトした時、少数のカラーチャートの測色で、補正プロファイルを作成)
● DeviceLinkプロファイル(RGB->CMYK, CMYK->CMYK/Multi-color, CMYK->Multi-color、 etc) の作成
● Source ProfileとTarget Profileを指定
● ブラックチャネルの保持 (ピュア、サチュレートされたカラーの保持)
● 2つのレンダリングオプションを結合、もしくは特別なアプリケーション用にユーザー定義
● DeviceLinkプロファイルの編集(Editing)
● セーブインクプロファイルの作成
● リニアライゼーション ISO 20654 (Europe: Tone value increase curve) もしくは G7 (US: Balance curve)
● リニアライゼーションレポートの作成
● ツール (Tools)
● イメージコンバージョン (PSDへ: PhotoShopで効果を確認)
● プロファイルマネージャー

CoPrA

ColorAnt プライマリツール

 前回は、ColorAntの測色データの最適化を説明しましたが、今回はColorAntのプライマリツールに付いて説明します。 プライマリツールを使用することにより、プライマリカラーの追加(ex. Orange, Green、最大15色まで)、プライマリカラーの変更(ex. CMYK->CMYKOG)、さらには印刷シーケンスの変更(ex. CMYK->KCMY)などが可能となります。

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ColorAnt データ解析と評価

 前回は、ColorAntのプライマリツールを説明しましたが、今回はColorAntのデータ解析機能とデータ評価機能に付いて説明します。
 ColorAntでは、測色したデータをリニアリティチェックカーブ、スパイダーWeb、3Dガモットビュー、TVI(Tone Value Increase)カーブ等で表示させ解析をすることができます。

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 また測色したデータを評価することができます。現在、 ISO12647-7 Contract Proof/-8 Validation PrintとPSD Evaluation Fogra PSD 2018 Side by Side / Media Relativeに対応しております。 またレポート/ラベルを作成することができ、品質グレードをA, B, Cでランク付けできます。

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