ISO 32000-2 と PDF 2.0

国際規格の ISO 32000-1 (part 1) 仕様が 2008 年に発行され、PDF 1.7 として規定されたが、それ以降 ISO 32000-2 規格が現在開発中であり、PDF 2.0 として規定される予定だ。



拡張点は、さまざまなソースからの要望によるものであり、以下拡張を含むものである:



● 明確でなかった 32000-1 のテキストの改善
● PDF/UA 内のアクセシビリティ(PDF for Universal Accessibility、盲、弱視、それ以外の障害者がドキュメントコンテンツにアクセスすることを可能にするための助けとなる技術をサポートするための仕様の規定)
● PDF/A のドキュメント保存(PDF for Archiving、ドキュメントコンテンツの長期保存をサポートするための仕様の規定)
● Adobe 社の Acrobat 9.0, 9.1 そして 9.2 における PDF 拡張、そして他ベンダーからの要望に対応
● デジタルシグネチャー用の方法を規定する ETSI(European Telecommunications Standards Institute) の PAdES 仕様



これら拡張は、特定のユーザーでは大変有用なものである。しかしながら、それ以外のユーザーにとっては、新しい開発やテストが必要となり、この PDF 仕様を採用することのリスクテイクを考慮する必要があるであろう。いずれにしても、ISO 32000-2 が発行されるのは、2011 年の第2四半期と予想されており、少なくとも 2010 年は成り行きを見定めることになろう。

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