Windows 7 のリリースで再び注目される XPS
企業ユーザーにおける Windows Vista の不振により、Vista と同じ運命をたどってきた XPS (XML Paper Specification) ではあるが、ここに来て再び注目されてきている。
2009 年 10 月 22 日にリリース予定の Windows 7 では、Vista で導入された XPS (XML Paper Specificaiton) サポートに関する強化が組み込まれる予定だ。 次期 Windows 7 では、XPS の利点を多くのアプリケーションで使用できるようになる。いままで Vista では XPS ドキュメント関連の機能を利用できるのは、.NET Framework の Windows Presentation Foundation (WPF) を使用しているソフトウエア開発者に限られていた。Windows 7 では「 XPS ドキュメント API 」が導入され、アプリケーションソフトウエア、デバイスドライバ、およびその他の Win32 アプリケーションを作成するソフトウエア開発者も XPS ドキュメントの機能を利用できるようになる。
また Vista では、XPS のビューワアプリケーション XPS Viewer EP を別途インストールしなければならなかったが、Windows 7 では XPS ビューワはプリインストールされている。また、Microsoft XPS Document Writer プリンタがプリインストールされているので、印刷をサポートする如何なるアプリケーションからでも、簡単に XPS ファイルを作成できる。
また、Global Graphics 社の gDoc Fusion、gDoc Creator、gDoc Server 等の様に、XPS に本格的に対応するアプリケーションも出現してきている。
また、多くの企業ユーザーでは、Vista を敬遠し、その次の Windows メジャーバージョンを待ちわびており、これまでの新しい Windows のバージョンが出現した時よりも早いペースでリプレースが進むと思われる。
この様な背景により、Windows 7 のリリースをターニングポイントとして、XPS の普及が加速的に進むことも考えられる。
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