萩さん日記
デジタル印刷と電子ドキュメントの新潮流
JDF の生い立ち

CIP3 は、Cooperation Integration of Prepress, Press, PostPress の略であり、最後の 3 は P の 3 乗を意味している。当初、CIP3 は国際協議会(ドイツのフラウンホッファー研究所を事務局にコンソーシアムとして 1995 年に設立)の名前であったが、現在ではデジタルデータをベースに印刷機、製本機を制御する「仕組み」を指し示しております。CIP3 設立目的はプリプレス、プレス、ポストプレスにおける生産工程の統合・自動化でありました。CIP3 では、上流工程から下流工程へ(面付けソフト、RIP、そして印刷機、製本機)向け、印刷・製本に関する情報を、PPF(Print Production Format) 形式ファイルにて流します。例えば、RIP から印刷機へ送る情報には、「絵柄情報」や「トンボの位置情報」がありました。「絵柄情報」により、インキ壺をさほど調整することなく印刷機のセットアップが行え、また「トンボの位置情報」により、CTP から出力された刷版の自動位置合わせが可能になりました。



一方、CIP4 は、Coorporation for Integration of Processes in Prepress, Press, Postpress に略であり、追加された1つの P は、Process の頭文字で、受発注の業務管理データのサポートが追加されました。CIP4 も国際標準化団体(スイスのチューリッヒで 2000 年に設立;常駐事務所は無し)の名称です。MIS (Management Information System) 上のデータで後工程で必要となるデータは、XML ベースの JDF(Job Definition Format) ファイル形式で書き出されます。JDF は、CIP3 の PPF (ただし、JDF には、プレビューイメージは含まれません。プレビューイメージは外部にあり、URL でリンクされる。)と、Adobe 社の PJTF (Portable Job Ticket Format;本来、出力指示書等を PDF 内部に埋め込むのが目的) の技術をベースに、XML 言語を使って記述されます。JDF は、Extensible Markup Language (XML) 形式なので、値の変更ができ、双方向の流れに対応できます。CIP4 の主目的は、全工程を対象とした、生産管理と業務管理を含む工程統合管理です。このように、異なるメーカーからのシステム、アプリケーション、ディバイスを統合するものであり、そこに JDF の課題と難しさがある。



JDF 1.0 は、2001 年に、JDF 1.1/1.1a は 2002 年に、JDF 1.2 は、2003 年に、最新版である JDF 1.3 は、2005 年 9 月に発表された。まもなく JDF 1.4 がリリースされる予定である。CIP4 プレスアナウンスメントが、9 月 21 日の 13:30 より IGAS 2007 の JDF パビリオンのプレゼンテーション ステージで予定され、"The key changes in JDF 1.4”(JDF 1.4 に関する主な変更点)というアナウンスメントが、CIP4 のテクニカルオフィサーである Heidelberg の Dr. Rainer Prosi によりあるようだ (http://www.cip4.org/document_archive/documents/IGAS_JDF_Version1.0.pdf)。



JDF の最新仕様 (JDF 1.3) は以下のサイトから入手可能だ。



http://www.cip4.org/documents/jdf_specifications/

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