
Global GraphicsはHarlequin Server RIP をHarlequin MultiRIP と改名し、その最新版となるHarlequin MultiRIP 10 をリリースしました。
Harlequin Server RIP は、1988 年に最初のプロダクションシステムに採用されて以来、約25 年間に渡り商業印刷で大変大きな実績を残してまいりました。Harlequin MultiRIP ではその名前の示す通り、マルチスレッドサポートが大きく拡張されマルチコアCPU を搭載したPC 上でパフォーマンスを向上させます。
Harlequin Server RIP では長年に渡りさまざまな形態の並行処理をサポートしてきましたが、Harlequin MultiRIP 10 では、Harlequin Parallel Pages 機能のサポートによりマルチスレッド処理がさらに進化しました。複数のスレッドがまだ前ページの透明合成やレンダリング処理をしている最中に、別のスレッドが次ページの解釈を実行できます。これにより大きなパフォーマンスの向上が得られます。
また64 ビット版が提供されるようになりました。これにより広範な RAM 領域にアクセスすることが可能となり、より複雑なジョブや高い解像度におけるレンダリングがより高速に行えるようになりました。またバリアブルデータ処理を高速に処理するVariData が進化し、より多くのバリアブルデータジョブで高速化の恩恵が得られるように改良されました。さらにSetGold ユーティリティのアップグレード、Push Callibration手続きセットの大幅な拡張、PANTONE Plus の拡張等多くの改良が含まれます。
いままで、Harlequin Server RIP とHarlequin Host Renderer SDK のRIP コアがそれぞれ独自の進化を遂げておりましたが、Harlequin MultiRIP 10 ではRIPコアの統合により、Harlequin Host Renderer SDK だけで使用できた幾つかの機能を使用することが可能になりました。
更なる情報は、グローバルグラフィックス株式会社(sales@globalgraphics.co.jp)にお問い合わせください。
