グローバルグラフィックスの欧文フォントエミュレーション技術

今回はグローバルグラフィックスの欧文フォントエミュレーション技術を紹介します。



この欧文フォントエミュレーション技術は、入力印刷ジョブ内にフォントが埋め込まれておらず、更にRIP側に代替できる互換フォントがインストールされていない時に、RIP処理で必要とされる欧文フォントを自動的にRIP内部で生成し、印刷に使用する技術です。 RIPは、幾つかのマルチプルマスタフォントを搭載し、巨大なデーターベースを参照することにより近い書体をオンザフライで生成します。



通常この様な場合、RIPがインストールされている環境にインストールされているフォントセット内からできるだけ近いフォントを選択する、もしくは予め指定したフォントに代替するように処理するのが一般的ではあるが、このように処理すると、左右の文字が重なり合ったり、行の長さが変わってしまったり、まったく異なるフォントグリフデザインを持つフォントに代替されるという問題が発生していました。 この欧文フォントエミュレーション技術を使用すると、期待されるフォントに近いフォントが自動生成されるので、上記の様な問題は発生いたしません。 またフォントの生成も迅速かつオートマチックである為、システム運用のストレスがありません。



下図の「Original」の行は本来使用したいフォントを使用したテキスト印刷の例で、「Emulation」の行がRIPで自動的に生成した代替フォントを使用したテキスト印刷の例です。 この様に、代替しても、行の長さが変わったり、単語の位置が変わったり、スペースの幅が変わったりすることなく、オリジナルフォントに近いウエイトのフォントで印刷することができます。 この欧文フォントエミュレーション技術は、2007 PIA/GATF IntertechTM Technology Awards を受賞した技術です。



Rip_20130620

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