Harlequin Dispersed Screening (HDS)
最近Harlequin Dispersed Screening (HDS)の問い合わせが増えているので、以下にその概要を説明することにしました。
Harlequin Dispersed Screening (HDS)は、Global Graphicsが特許を持つ第二世代のストキャステック・スクリーニングであり、主に低解像度デバイス用のスクリーニングです。 最近のデジタル印刷機ではインクジェットベースのものが増えており、印刷スピードはCTP印刷機に近い物まで出現しておりますが、印刷解像度はCTPに比べかなり低くなります。 そこで重要なのは、低解像度でもディテールの再現性が高く、高速にRIP処理可能なマルチビット対応のスクリーニングとRIPです。 HDSはHarlequin RIP以外のRIPにも単独でライセンスされており、各社各様の名称で流通しております。
HDSは、従来のスクリーニングを上回るシャープネスを提供し、モアレ、ロゼッタ、そして絵柄との干渉パターンの心配から解放されます。HDSは、その他ストキャステック・スクリーニングにおける多くの欠点にアドレスし、ロバストで高品質な広範な印刷シーンに対応出来るスクリーニングソリューションです。
特長:
独自のスクリーン構成:HDSは、モアレが問題となるようなケース、もしくはヘアラインなどのディテールの高い再現性が要求されるケースで理想的なスクリーニングです。 HDSは、画像のシャープネスを向上し、従来のスクリーンで発生していた印刷機のレジストレーション問題を低減します(もしミスレジストレーションが発生してもAMスクリーニングの様にクリアセンターからドットセンタに突然ジャンプすることはありません)。 これら問題点の幾つかは、他のFMスクリーニングでは克服できませんでした。
驚異的なパフォーマンス:
Harlequin RIP上で使用すれば、処理速度のペナルティ無くHDSを使用でき、他社FMスクリーニングを上回るパフォーマンスが得られます。 驚異的なスピードで高品質な印刷を提供するので、HDSはパフォーマンスの観点で業界をリードしております。
スマートなFMドットクラスタ構成で高い品質の画像を提供:
HDSは、幾つかのFMスクリーニングで経験する粒状ハイライト効果を低減します。 この画像乱れは、よく連続調画像のスムースな領域、フラットな色合い、そしてビネットで顕著になります。 HDSはランダムスクリーニング方式であり、ドットクラスタは不規則なサイズ・形状となります。 HDSアプローチは、印刷のし易さ、安定性、品質、そして印刷プロセスの予測可能性を劇的に改善します。
だれもが使えるFMスクリーニング:
Global Graphicsは、最高品質の技術をパートナーに提供することにフォーカスしております。HDSの用途は特定メーカーの特定デバイス、特定ソフトウエアベンダの特定アプリケーションに限定されません。 パートナーは、HDSをイメージセッターからデスクトップのインクジェットプリンタに至る広範な印刷デバイスで使用しております。
HDSファミリー:
HDSは、スクリーンファミリーを提供しており、印刷機器の臨界性能・特性に最適化された5種類のドットストラクチャを用意しております。HDSは"Super Fine"から"Super Coarse"に至る5種類のドットストラクチャオプションを用意しており、多くの異なる形式の出力デバイスと互換性が持てます。HDSは標準のCMYKプロセスカラー用の4色スクリーンのみならず、ヘキサクロムやフォトインク版を標準で用意しております。
インク量の削減:
使用するインク量を削減することが出来ます。FMスクリーニングなので、AMスクリーニングに比較しインク量を低減することが可能です。 これは大量印刷を行う印刷機で大変重要なファクターです。
マルチビットHDS:
1-bitの標準HDSに加えHarlequin Host Renderer SDKでい使用可能な2-bitと4-bitのHDSスクリーニングを用意しており、最近のインクジェットベースのデジタル印刷機に最適です。
Harlequin Dispersed Screening (HDS)に興味がある場合には、グローバルグラフィックス株式会社にお問い合わせください。 (sales@globalgraphics.co.jp)
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