萩さん日記
デジタル印刷と電子ドキュメントの新潮流
印刷工場の究極のスマートファクトリー化(II)
 スマートファクトリーの目的は、工場内にAIやIoTを導入し、ベンダーを問わずあらゆる機器を接続し、情報を活用することで、品質や生産性の向上、自動化、見える化などを実現することですが、ここで議論になるのは工場で行う仕事の範囲だ。 多くの場合、印刷から製本までの工程を工場で行う仕事ととらえ、その工程を自動化することを目標としていることが多いと思うが、究極のスマートファクトリーでは、見積、受発注・印刷データの入稿・管理、プリフライト、承認プロセス、Print Ready PDFの生成、RIP、スクリーニング、印刷、後加工、発送までを含む完全な自動化の意味となります。 以下に究極のスマートファクトリーの構成ブロックと、課題となるポイントを示します。

見積:ジョブコストの見積もりは、印刷で必要となるメディアのコストは勿論の事、ジョブで消費されるインク量を予測しコストに反映する必要がある。(Job Cost Estimator/SmartJCEで対応可)メディアコストは、ギャンギングや入れ子面付けが使用(CLUDFLOWで対応可)できるかどうか、さらには他社から入稿されるジョブの混合印刷含め、ジョブの納期を考慮しながら最適化を図ることがもとめられる。

受発注・印刷データの入稿・管理:勿論、入稿される印刷ジョブのファイル形式はPDF(PDF/X)に限定することが望ましい。AIファイルで入稿された場合に発生する、使用イラストレーターのバージョンの違い、フォントが埋め込まれていない、外部参照のファイルが添付されていないなどの原因で発生するさまざまな問題を回避することは自動化にとって最低限の要件である。またジョブの入稿は、すべてWeb to Printになるものと思われます。 さらにMISと連携して動作することは必須要件だ。 入稿されたジョブの履歴は管理され、古いバージョンのジョブとの相違箇所をWebブラウザー上で表示できる必要もある。(CLOUDFLOWで対応可)

プリフライト:入稿されたデータは、事前設定されたクライテリアに従い、直ちにプリフライトチェックが行われ、問題点(例えば、RGB画像の使用、低解像度の画像、等)は、Webブラウザ上でその箇所を示すかたちでレポートされることが望ましい。(CLOUDFLOWで対応可)単に、RGB画像が含まれていますなどの情報では、不親切だ。

承認プロセス: 多段階承認を含め、承認者が自身のPCのWebブラウザ上で、リモートで承認できることが好ましい。(CLOUDFLOWで対応可)

Print Ready PDFの生成:承認が終わったら、ただちに印刷できるPDFの生成を行う必要がある。 ステップ&リーピート、面付け、バリアブルデータ印刷ジョブの生成、デュプレックス対応などをRIPの処理前に行い、Print Ready PDFを作成する。 (CLOUDFLOWで対応可) コスト最小化のためにステップ&リピートやギャンギングを適切に行うことが求められ、AI技術の活用が求められる。

RIP: 多品種・小ロットのジョブをいかに迅速に処理できるか、さらにマス・カスタマイゼーションに対応するために、インクジェット印刷にフォーカスしていくことは必須要件だ。 さらに200m/分などの超高速なワンパスの印刷機の速度に追従できる超高速RIPシステムが必要となる。 この速度に追従するためには、最新の高速PCを使用しても1つのRIPコアだけでは不可能であり、複数RIPによる高速分散処理が求められる。 もちろん、使用するRIPの数を最小化するためにRIP単体で処理性能が高いことが求められる。(Fundamentals/HQN Directで対応可)

スクリーニング:最新のインクジェットヘッドは、マルチドロップレットサイズに対応しているので、マルチドロップレットに対応したインクジェット専用のスクリーニングに対応する必要がある。(ScreenPro/AISが対応)また、メディアの特性(ex. 吸収性が高い等)により最適化されたスクリーニングを選択できる必要がある。(Advanced Inkjet Screensを用意)さらに、ワンパスのインクジェットでは、プリントバー内部もしくは異なるプリントバー間の濃度バラツキによる印刷ムラ、または特定のインクジェットノズルの目詰まりによる筋問題を自動的に解決できることが求められる。(PrintFlatが対応)また画像検査装置用に印刷解像度とは異なる解像度・深度で、またRGBでRIP処理を行える必要がある。(HQN Directの構成で対応可)

印刷:メジャーなインクジェットヘッドメーカのヘッドをドライブできる既成のプリントヘッドコントローラーカードを提供可能。(Meteor Inkjetによる)

後加工:サードベンダーの断裁機やさまざまな後加工機との連携はOPC UAを通して行う。 (SmatDFEが対応)
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