ワンパスの高速インクジェット印刷機の印刷品質を改善するScreenProとPrintFlat技術

 今回は、数々の受賞歴があるワンパスの産業用高速インクジェット印刷機の印刷品質を改善する英国 Global Graphics Software社のScreenProとPrintFlat技術について簡単に説明します。

 通常、高速のワンパスインクジェット印刷機では、固定したプリントヘッドに直交するように印刷メディア(用紙、フィルム、布等)を高速に搬送しながら印刷していくが、横方向に配列されるインクジェットヘッド間の濃度バラツキや、同一インクジェットヘッド内での濃度バラツキ(スマイル現象)により、縦縞(バンディング)が見える問題が往々にして発生します。この問題を解決するために開発されたのがPrintFlat技術(ScreenProのオプション)であり、RIPで生成されたCMYKの8-bitコントーンイメージデータをスクリーニング処理を適用する前に補正します。また、モットリング(オレンジの皮効果)やチェーニング等の問題を解決するため、インクジェット専用に最適化されたマルチビットスクリーニング技術(1-bitの他2-bit, 4-bitにも対応可能)がScreenProであり、PrintFlatで濃度補正されたCMYKコントーンイメージデータを高速にスクリーニング処理できます。これら技術は、すべてソフトウエアで実現されているので、特別なハードウエアは不要です。また、当社別製品であるSmartDFEに組み込まれているScreenProでは、ページ分散で複数のScreenProで高速に分散処理できるので、オンザフライで高速に印刷しながらスクリーニングをかけることを可能にしています。

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