3Dシミュレーションで変わるデザイン業界と承認プロセス

 デザイン会社がデザインを完成しても、そのまま製品化で使えるわけではありません。 ブランドオーナーの承認を得る必要があります。 iC3Dを使用すれば、限られた時間内でPDCAのサイクルをより多く回すことが可能となり、デザインの完成度を高め、モックアップの作成作業から開放され、デザインはコンピューター上でリアルに3Dシミュレートできます。 レイトレーシングに対応しており、360°画像(球面画像)を反射させたり、複数の光源に対応できます。 承認プロセスはWeb上で行うことができ、交通費などの打ち合わせに要するコストを削減できます。

 iC3Dを用いて、Wineボトルの3Dデザインを行うことはとても簡単で、まずiC3DのモデルライブラリからWine Bottleテンプレートデザインを読み込み、ガラス部分の色(緑色)やその透明度を設定し、赤ワインをボトル内に注いだシュミレーションも可能で、ボトル口から何ミリ下まで注ぐかも設定できます(今回は使用していない)。 また、ラベルを貼り付けできます。 この時点では何もデザインの無い白いラベルですが、PACKZ/STEPZやIllustratorへのリンクボタンをクリックし、これらのアプリを立ち上げ、この白いラベルの上にPDFデザインを貼り付けできます。 今回使用したイグザンプルでは、ラベル上部の帯部分にGold、文字部 (Global Graphics...) にGold Embossといった特色を割り当てています。 これらの特色は、実際の印刷時の特色(スポットカラー)として機能しますが、iC3D上では大変リアルなゴールド帯、そしてゴールドエンボスの文字としてシミュレーションされます。 同じ3Dデザインを用いても瓶やゴールドの表面の材質や表面質感、さらには周囲画像のレイトレーシング効果、そしてライティングの設定等により、3D上のデザインの見え方は異なり、まったくの別物になります。 以下はその例です。

iC3D_レイトレーシング

 またOpsisという 3D Web Viewer サービスが用意されており、iC3Dでデザインされた3Dデザインは、クラウド上にアップロードし、Web上でブランドオーナーと共有することができます。 ブランドオーナーは特別なソフトウエアをインストールする必要はありません。 自身のPC上のWebブラウザ上で、3Dデザインを好みの角度に回転したり拡大・縮小してレビューすることができます。

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