SmartDFEの高速性を支える技術
前回までに高速のワンパスインクジェットプリンタでどのようにすれば高速・高品質な印刷ができるかを説明してきました。 今回は、1200x1200 DPIで50m/分~200m/分に至る高速ワンパスインクジェットプリンタで、どのようにすればオンザフライでRIP処理しながらプリンタが必要とするラスタデータを生成し、印刷機に供給できるかを説明します。
SmartDFEでは、業界最速と評価されているHarlequin RIPを使用しておりますが、流石にどんなに高速なRIPを使用しても、1200x1200dpiで200m/分でフルバリアブルという要件に単独のRIPで追従させることは困難です。 以下にSmartDFEが採用しているHarlequin Directの処理に関して説明して参ります。

● 高速性で定評のあるHarlequin Core RIPを使用。RIP単体性能が高いので、使用するRIPコアの数を最小限にできる。 もしくはPC内の限られたCPUリソースの範囲で、処理性能を最大化
● 複数のRIPとScreenPro( スクリーニングエンジン)でページ分散同時処理。 使用するRIPとScreenProの数は、最適化可能
● オンザフライモードで動作: RIPしながら印刷できるので、直ちに印刷を開始可能。ディスクにラスターイメージデータを書き出さず、シェアードメモリ上でパイプライン処理。大容量のストレージデバイスが不要
● オフラインモードにも対応可能: RIP済みラスターイメージデータを一度ストレージデバイスに保存した後、印刷を開始するモードにも対応可能
● フルバリアブル用のSmartDFEでは、一台のHarlequin Direct PCで特定インク色のラスターイメージのみを生成するので、データ転送制御がシンプルになり、データ転送のバンド幅を広げる
● Harlequin Direct毎に解像度、ピクセル深度、スクリーニングを変更可能。例えば、ホワイトやニスでは異なる解像度やピクセル深度を利用可能
● 画像検査装置用に、低解像度の8-bitのRGBラスターイメージを生成可能
● 多色印刷(ex. CMYK+GVO)、ホワイト、クリア、特殊インク(ex. 蛍光、ゴールド、シルバー、等)に独立したHarlequin Direct PCで対応可能
● 両面印刷でも処理速度を落とさない
● Meteor Inkjetを含め、あらゆるインクジェットヘッドコントローラーボードに対応可能
● Harlequin VariData*により、静的データとバリアブルデータが混在するバリアブルジョブで、ハードウエアコストを低減可能
また、SmartDFEはでは、オートチューン(Autotune)(Global Graphics Softwareの特許技術)に対応予定です。 印刷ジョブの分析に基づきSmartDFE構成を最適化するので、手動で設定しなくても最大速度を達成できるようになる予定。
* VariDataとは:
全てのページで固定となる、もしくは頻繁に再出現するグラフィックス部分を識別し、最初にラスタライズした画像をメモリ上にキャッシュし、2回目からは再度レンダリングすることなくコピーすることでパフォーマンスを最大化する機能。
SmartDFEでは、業界最速と評価されているHarlequin RIPを使用しておりますが、流石にどんなに高速なRIPを使用しても、1200x1200dpiで200m/分でフルバリアブルという要件に単独のRIPで追従させることは困難です。 以下にSmartDFEが採用しているHarlequin Directの処理に関して説明して参ります。

● 高速性で定評のあるHarlequin Core RIPを使用。RIP単体性能が高いので、使用するRIPコアの数を最小限にできる。 もしくはPC内の限られたCPUリソースの範囲で、処理性能を最大化
● 複数のRIPとScreenPro( スクリーニングエンジン)でページ分散同時処理。 使用するRIPとScreenProの数は、最適化可能
● オンザフライモードで動作: RIPしながら印刷できるので、直ちに印刷を開始可能。ディスクにラスターイメージデータを書き出さず、シェアードメモリ上でパイプライン処理。大容量のストレージデバイスが不要
● オフラインモードにも対応可能: RIP済みラスターイメージデータを一度ストレージデバイスに保存した後、印刷を開始するモードにも対応可能
● フルバリアブル用のSmartDFEでは、一台のHarlequin Direct PCで特定インク色のラスターイメージのみを生成するので、データ転送制御がシンプルになり、データ転送のバンド幅を広げる
● Harlequin Direct毎に解像度、ピクセル深度、スクリーニングを変更可能。例えば、ホワイトやニスでは異なる解像度やピクセル深度を利用可能
● 画像検査装置用に、低解像度の8-bitのRGBラスターイメージを生成可能
● 多色印刷(ex. CMYK+GVO)、ホワイト、クリア、特殊インク(ex. 蛍光、ゴールド、シルバー、等)に独立したHarlequin Direct PCで対応可能
● 両面印刷でも処理速度を落とさない
● Meteor Inkjetを含め、あらゆるインクジェットヘッドコントローラーボードに対応可能
● Harlequin VariData*により、静的データとバリアブルデータが混在するバリアブルジョブで、ハードウエアコストを低減可能
また、SmartDFEはでは、オートチューン(Autotune)(Global Graphics Softwareの特許技術)に対応予定です。 印刷ジョブの分析に基づきSmartDFE構成を最適化するので、手動で設定しなくても最大速度を達成できるようになる予定。
* VariDataとは:
全てのページで固定となる、もしくは頻繁に再出現するグラフィックス部分を識別し、最初にラスタライズした画像をメモリ上にキャッシュし、2回目からは再度レンダリングすることなくコピーすることでパフォーマンスを最大化する機能。
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